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「お待たせしました。」
席をカウンターから2人掛けのテーブル席へと移した二人に
改めて珈琲を2つ置く
彼女の分だけでいいと真斗は言ったが
そうもいかないだろうと店長が新しく珈琲を淹れてくれたのだ
彼らのテーブルから離れ
カウンターの傍の私の定位置へ戻ると
彼女は何かを真斗に話し始めた
さすがに盗み聞きはしたくないと思い
カウンターのシュガー等の補充と拭き掃除をしてみる
しかし
・・・・・・気になる
彼女は年上である事は恐らく間違いない
元カノ?
チラっと、彼女を見るが
彼女は私に背中を向けているので表情は読み取れない
その代わり
真斗がチラッと私の方を見てパチッと目が合った
その瞬間
その彼女が勢い良く振り返り
私を思い切り指差した
「あの、女なの?!!!結局、巨乳のヤリマンが好きなのね!」
・・・・・・・・・・・・・。
巨乳は致し方ない
でも 『ヤリマン』呼ばわりは聞き捨てなら無いんですけど
呆然としていると
真斗がボソっと、彼女に何かを言った
その時の目が
見た事ないくらい冷ややかで一瞬ゾクッとする
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