唯一の男

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しかし、彼女はその言葉に逆上したらしく 立ち上がって 私の方へ向かってきた え、 何これ めっちゃ怖いんですけど 後ずさりするが、カウンターの手前にいる私には 後ろに下がるのも限界がある 「おいっ!」 真斗が呼び止めるが 勢いよく向かう彼女には聞こえていない 彼女は私の前へ立つと 右手を大きく振り上げるのが見えた 殴られるっ 咄嗟に首をすくめ 歯を食いしばるけど その手が私に当たる事はなかった
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