触らせろ。

32/35
5894人が本棚に入れています
本棚に追加
/380ページ
ショックのあまり動けないでいると タイミング悪く、ムースがリビングの扉をカリカリと引っ掻き開けてしまった ちょうど 電話を切った彼が私を振り返り ふわっと笑った その笑顔は、。 本物…?? 立ち尽くす私に 真斗が近寄ってくる 逃げたくても 逃げられない 真斗の顔が、見れない そんな事を考えている間に 私は真斗に抱きしめられた 同じボディソープの匂いがして 涙が滲む 「髪、濡れてる。ドライヤーしようか。」 そう言うと、真斗は私を座らせ 洗面所からドライヤーを持ってきた 優しい手つきで私の髪の毛を乾かす彼を 信じたいのに さっきの台詞が頭から離れない
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!