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ショックのあまり動けないでいると
タイミング悪く、ムースがリビングの扉をカリカリと引っ掻き開けてしまった
ちょうど 電話を切った彼が私を振り返り
ふわっと笑った
その笑顔は、。
本物…??
立ち尽くす私に
真斗が近寄ってくる
逃げたくても
逃げられない
真斗の顔が、見れない
そんな事を考えている間に
私は真斗に抱きしめられた
同じボディソープの匂いがして
涙が滲む
「髪、濡れてる。ドライヤーしようか。」
そう言うと、真斗は私を座らせ 洗面所からドライヤーを持ってきた
優しい手つきで私の髪の毛を乾かす彼を
信じたいのに
さっきの台詞が頭から離れない
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