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涙が溢れそうなのを必死に堪える
けど、それも限界が迫ってきた時
ドライヤーのスイッチが切られた
首筋に真斗の唇が触れる
ドライヤーの熱で暖かくなった髪の毛が首の周りで揺れた
「んっ…」
チュッと首筋を吸われ
小さく印を付けた彼は私の顔を覗き込み
今度は唇にキスをした
さっきと同じ唇なのに
さっきより甘さを感じないのは
電話での会話を聞いたから…?
彼のシャツを握ると
「どうした?」
優しく真斗が聞いてくる
例え、真斗が私をヤリたいだけの女だと思っていてもいい
本気の女じゃなくても、いい
身体しか求めてなくてもいい…
言葉だけでもいい
今だけでも
私を必要として、。
「真斗、。」
「ん?」
「私を、、抱いて?」
自分から地獄の底に飛び込んだ
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