唯一の男

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「いらっしゃいませ、。…って、真斗か。」 私が働いているカフェには 毎日のように 小学生の時の同級生 林 真斗(はやし まさと)が来る 地元は全くこの辺では無いのだが 職場が、ここから近いらしく 私が働く前から 彼はここに通っている 長年の常連だと店長から聞いた 私が働き出して 卒業以来 約10年ぶりに彼とバッタリ再会したのだ 「結海、コーヒーね。」 ……。 こいつは…。 私は店員だっつーの。 名前を呼んで言うな。 呆れながら注文をオーダー用紙に書いて 店長に渡す 真斗は、私のことを『結海』と呼ぶ いつからとかは、覚えていないけど 気付いた時からそう呼んでいた
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