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僕、引きこもりになってました
人が怖くなった僕は、両親と会うのも苦しくなり部屋から出なくなりました。
食事はお母さんが部屋の前に置いてくれて、トイレは誰もいない昼間や深夜に済ませます。お風呂も昼間に無人になったのを確認して入りました。
その時に鏡を見なかったのかって?太った自分が嫌いだったから、見ないようにしてましたよ。
両親はそんな僕を目捨てる事もせず、辛抱強く待っていてくれました。
僕だって馬鹿じゃありません。いつか外に出られるように、インターネットを使って色々な事を学びました。慰謝料が沢山入ったと聞きましたが、両親に何かをしたくてお金も稼ぎました。
太っている事でまた虐められないように、ネットで見た体の各所を引き締める体操をしてダイエットも敢行。体重はかなり減りました。
暴力を振るわれても反撃出来るよう、武術も練習しました。対戦はしたことが無いので、どれだけ使えるかは未知数な所が悩みの種ですが、相手がいないので確認も出来ません。
散髪だけはどうにもならないから、長くなった髪は後ろに回して紐で括る事に。自分で切ろうとしたら、鏡を見ないといけないからね。
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