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僕、引きこもりの理由を話します
「お兄ちゃん、私達がお兄ちゃんだと判らなかったのも無理ないでしょう?」
「これ、僕だと気付く方が凄いよね!」
イメチェンなんてレベルじゃない。完全に別人になっているじゃないか!
「薫、事情を聞きたいのだが大丈夫か?」
「お父さん、ちょっと混乱してるけど話くらいなら大丈夫」
追い付いてきた両親も共にリビングに。お母さんがお茶を淹れてくれました。絶妙な甘さの狭山茶が心の落ち着きを促してくれました。
「薫、姿を見せてくれたのは嬉しいわ。でもね、お母さんよりも胸が大きいってどういう事なの!」
予想外の追求に、僕とお父さんはソファーからずり落ちました。突っ込む所、そこですか!
「母さん、引きこもっていた息子が三年ぶりに出てきて女の子になっていたんだぞ。まず聞くのがそれなのか?」
「お父さん、これは由々しき問題なのよ。最優先で聞かなければならないわ」
「そうよ、私よりも大きいのよ、大きくする方法を聞き出すのは優先事項だわ」
お母さんと穂香の勢いに、僕とお父さんは圧倒されて反論出来ませんでした。
「それで、薫ちゃんはやっていた事を洗いざらい吐きなさい!」
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