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日葵には事情も状況もさっぱり理解できていなかったが親友の勘でケイが悲しんでいることだけは察知した。
「・・・よくわかんないけど・・・、ケイはケイだから」
「は?」
「私の親友の、ケイだから!」
「・・・・・・は?」
「訳を話してよ。ね?」
日葵は、いつかケイが自分にしてくれたように背伸びしてケイを抱きしめて、言った。
「お願い」
「馬鹿日葵」
ケイはフワッと優しく笑ってくれた。
だけど、その顔が、
泣いてるように見えたのは、なぜだっただろう。
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