肆  生と死の狭間の少年

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「とにかく! 聖君に謝って!!」 「嫌だ」 「今のはケイが悪いよ! 謝らないと駄目なの!!」 「・・・私が悪いも誰が悪いもあるか。地獄に悪も正義もねえよ」 「でも・・・」 「私は謝らない」  確固たる意志を持った強い瞳。その瞳が日葵は苦手だった。  まるで自分の優柔不断を攻められているような気分になる。 「っ・・・」  日葵は再度口を開き反論を試みたが、ふと、ケイの視線が自分の向こう側を見ていることに気付き振り返る。 「あ、聖君」 「あの・・・さ、日葵? さん? ちょっと・・・」 「なぁに?」 「ケイ・・・と、二人きりにしてほしいんだ」
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