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「・・・なあ、きいてもいいか?」
必死の謝罪に返るのは妙にぼんやりとした声。
「どうして・・・」
聖を見ていると、ムカつく。
自分が死んだときのことを思い出すから。
不思議と、悲しくも、苦しくもなく、ただ一つの感情に囚われた。
悔しい。
ただどうしようもなく、悔しい。
「謝るくらいならどうして、死んだ方がいいなんて言ったんだ?」
「・・・え?」
「なんでだよ、なあ?」
「・・・・・・」
ケイの強い強い意志を宿した瞳が聖を射抜く。
「生きる意味が、わからなかったから・・・」
聖は、ほとんど条件反射で答えた。嘘偽りのない本音を。
「何のために生きるんだって・・・考えちまったから・・・」
だからケイも本音で応えた。
「じゃあ、死ぬ意味は何だ?」
「え・・・」
「何の為に、死ぬんだ?」
答えはケイにもわからない。
永遠に正解の出ない問いかけだった。
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