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「日葵が変なこと言い出すからだろ! お前はもう少しまともな人間だと思ってた!!」
「い、いや、あのっ、あうう・・・」
「いいじゃねーか、なあ、日葵ちゃん。楽しいのは悪いことじゃねえよな~」
「そ、そうだね~」
日葵はケイに睨まれてびくびくしながら聖と笑いあう。
ケイの鋭い視線は味方にあればこそ心強いが敵意を持って睨まれると恐ろしいことこの上ない。
「あ、あのね、私渚姉の代わりにみんなで楽しくしようと思って・・・」
「お願いだから汐凪の後を追うな」
「でも・・・」
「この話はもう終わりだ。いいな」
「・・・よくない!」
「お、わ、り、だ!」
「っ・・・ぅぅう」
日葵がおどおどをしてるうちにケイは踵を返し、どこかへ行ってしまった。
「あーあ、ケイは怒りっぽいな」
「ほんとだよ・・・」
日葵は溜息をつきつつグッと握りこぶしをつくった。
「(でもこれはチャンスだよねっ)聖君!」
気合を入れて聖を見上げる。
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