伍  愛すれど、死人故

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「おーい! ケイ!」 「ああ? 何だよ聖」  そんな訳で話は冒頭に戻って来る。  即断即決即行動は渚姉の基本である。 「いや、日葵ちゃんにケイを追いかけろって言われてさ」 「ああ? なんでお前が」 「さあ? 俺にもよくわからないけど・・・」 「はあ、とにかく一旦戻るか」 「なんで?」 「お前と二人きりで何の需要があるんだよ。日葵ンとこに戻る」 「・・・ケイってさ、レズなの?」 「失礼な・・・!」 「いや、その言い方はレズの人に失礼だろ」 「私の嗜好はいたってノーマルだ」 「にしては日葵ちゃん好き過ぎねえ?」 「女子は可愛いものに目がないだろ。小動物愛でるような気持ちなんだよ」 「女子w ケイが女子ってww なんか笑えるww」 「殺されてーのかお前」 「そう言うとこが女子じゃねえって言ってんだよ」 「生物学上の分類で女、しかも子供と来れば女子意外に言いようがねえだろ!」 「そう言う話はしてねえんだよ!」  ちょっと観察してただけでもう喧嘩を始めている。
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