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仲は悪くなさそうだが恋愛関係に発展するかと問われれば・・・。
「微妙だねえ。ここからどうすっか・・・、ん? 向日葵ン?」
「も、もう! ケイったら! か、か、可愛いだなんて!」
「あんたらなに? 付き合ってんの?」
ストーカーの如くケイと聖を付ける日葵と渚姉。休憩時間中で鬼もいない今、喋る人間と言えばその二人くらいなもので、こちらが声を顰めれば向こうの声は割と丸聞こえである。
「とにかく、私は戻るからな」
「いいじゃねーか、せっかく俺が今いるんだからさ、たまには別行動も」
「なんでお前がいるから別行動なんだよ」
「そりゃ、一人で別行動より誰かいた方がいいじゃん。俺はすぐいなくなるけど日葵ちゃんとはこれから何年もずっと一緒なんだろ?」
聖が生き返る方法は、渚姉が見つけてくることになっている。
「そう言えば渚姉? 聖君が生き返る方法探さなくていいの?」
「いーのいーの。探すまでもなく私知ってるもん」
「へ!?」
「そんなことより今はあっちに集中しようぜ」
「え、え、知ってるんなら早く聖君に教えてあげなきゃ!」
「別にいいよ。まだ大丈夫っしょ。それより・・・」
「ほ、本当に大丈夫なのかな・・・」
一抹どころじゃない不安と共に日葵は溜息をつくのであった。
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