伍  愛すれど、死人故

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「おい、聖」 「・・・い、いや、あの・・・」 「石積め馬鹿。リアル鬼ごっこするか? この野郎」 「あ、あ、あああ・・・、ああ」  聖はゆっくりとしゃがみ、石を手に取り、山に積みながら、ゆ~っくりとケイの顔を伺い見た。 「ケイ・・さん?」 「ああ?」 「俺が今言ったこと聞いてた?」 「ああ、なんつったっけ。俺、お前に惚れ・・・惚れた?」  ケイは、一瞬フリーズして、ゆっくりと瞳を見開いた。  いたたまれぬ沈黙が数拍、  ガラーン・・・ゴローン・・・ガラーン・・・。  それを切り裂く鐘の音、 「きゃっはっは!」  そして甲高い笑い声。 「臨死君、朗報だ」  いつからそこにいたかはわからない。  突如として現れた渚姉が、聖に向かって言った。 「君が生き返る方法、見つかったよ」
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