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「おい、聖」
「・・・い、いや、あの・・・」
「石積め馬鹿。リアル鬼ごっこするか? この野郎」
「あ、あ、あああ・・・、ああ」
聖はゆっくりとしゃがみ、石を手に取り、山に積みながら、ゆ~っくりとケイの顔を伺い見た。
「ケイ・・さん?」
「ああ?」
「俺が今言ったこと聞いてた?」
「ああ、なんつったっけ。俺、お前に惚れ・・・惚れた?」
ケイは、一瞬フリーズして、ゆっくりと瞳を見開いた。
いたたまれぬ沈黙が数拍、
ガラーン・・・ゴローン・・・ガラーン・・・。
それを切り裂く鐘の音、
「きゃっはっは!」
そして甲高い笑い声。
「臨死君、朗報だ」
いつからそこにいたかはわからない。
突如として現れた渚姉が、聖に向かって言った。
「君が生き返る方法、見つかったよ」
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