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「若いうちに死ぬ可能性にかけて勉強しないなんて馬鹿みたいだもん。どうせ生きるなら将来のために勉強した方がいいよ」
「おっ、経験豊富気取りで説教か? これだから主人公は」
「なぁに? ケイってば主人公に並々ならぬ恨みでもあるの? そんなこと言って番外編とかでケイが主人公になったらどうするの?」
「大丈夫、そんな時は何食わぬ顔をして経験豊富気取りな説教するから」
「最低だなぁ」
「お前言ったな。しみじみと言ったな。しみじみと。※マーク注釈入れてやろうか? ああ?」
「なんなのさ、ケイにそんなことできる訳ないよ」
「できる。ケイ様の人脈舐めんなよ」
「人脈で何とかなる問題?」
「何とかなるぜ。見てろよお前、次の決め台詞のとこで良い子は真似しないでね☆ って入れてやるよ」
「やめてええええ」
石を積む分無駄話も順調に積み上げてきた日葵とケイはナイツの漫才並みのテンポの良さで話の脱線を決めた。しかしその事実にいち早く、否、一足遅く気付いたケイは顔を顰めて言った。
「話が逸れたな」
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