第六話 俺は間違えてない。

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笑顔を向けて、久我原にお礼をしてみた。 そんな笑顔で対応する反面、片瀬の頭の中はパニックが起きていた。 『やべぇ!やべぇ!こいつ頭大丈夫か!?ストーカーか?どこまで行っても追いかけてくる気なのか!?しばらくこのクラスにいるが、現在ダントツでこいつがやばいやつだ!』 「あ、そうそう。僕、最近圭と仲良くしてもらっているんだ!圭っていうのは、宇津野くんのことなんだけど。だから、そんなに僕のこと心配してくれなくても大丈夫だからね!」 危険人物と判断した片瀬の対応は早かった。害虫駆除のように、瞬殺する言葉をかける。 「え?宇津野?」 「うん!この前は一緒に出掛けたんだよ!」 『大山くんと黒田くんも一緒にいたけどね!』と心の中で伝えた。 「そっ、そうなんだ・・。」 久我原は明らかに気分が落ち込んだ様子だ。 『男とか好きじゃないから。邪魔だから、とっとと消えろ。』 笑顔で、片瀬はそんなことを考えていた。
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