第二章イン・ザ・クラブ

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第二章イン・ザ・クラブ

クラブの中は熱気でこもっていた。人はたくさん集まっていて、蓮はクラブに来ていた友人達と挨拶を交わした。そこで、美雨を友人達に紹介した。蓮の好きなDJはもうブースに立っていたようだった。吹き抜けの大きなフロアは、人でいっぱいだった。蓮はお酒を買ってくると言い、友人の一人とバーカウンターへと消えた。蓮の友人のもう一人の、髭を生やしたハーフらしき顔の男が美雨に声を掛けた。 「今日はじめてだよね?坂崎さんは知り合い?蓮と同じ札幌出身なんだ、俺。坂崎さんのバーに居なかった?」 美雨は、久しぶりにその名前を聞いた。坂崎透。高校生の時に付き合っていた、バーテンダーだった。美雨は18歳の時、当時26歳の透と付き合っていた。 クラブ内はさらに人が増えて、美雨達はぎゅうぎゅう詰めになってきたので、ラウンジへ行くことにした。蓮は友人と笑いながら、テキーラをショットで持っていた。 「乾杯ー!」     
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