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ゲーム内イベントの始業式といえば、満開の桜だ。
しかし、現実世界の始業式では既に桜は散り始め、ところどころ緑の葉が顔を覗かせてしまっている。
ユウとレイジはもう窮屈に感じられるランドセルを背負って、国道沿いを歩いていた。
小学校最後の一年を二人は別々のクラスで過ごすことになってしまった。
しかし、どうせ放課後は二人で遊ぶんだから、そんなに悲しむこともない。
レイジは歩きながら算数のプリントを見ている。
でも、もちろんユウはそんなことお構いなしにレイジに話しかけた。
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