私が…プロポーズ?

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134 パチ…パチ…パチ… 皆が拍手する中 「黒木!泣かすなよ~」 酔ってる赤石さんが ヤジを飛ばした 「違う!私は泣かせてないし…」 黒木さんは そう言いながら 私の背中を撫でてくれた 「ごめんなさい… 泣いちゃって…」 「うん…色々思い出しちゃったのね?」 一次会は涙で終わった… 二次会も行くつもりでいたけれど お腹が張ってきた 「部長…穂波さん、体調悪いので 帰らせます。」 小田切さんが言ってくれた 「部長、すみません。 また…改めて挨拶に行きます。 今日は失礼します。」 私が言うと 「うん、元気な赤ちゃん産んで。 オフィスに赤ちゃん連れて来てよ?」 優しい言葉をかけられて また涙が… 「あぁ…部長まで 泣かせてるよ~」と赤石さん 「赤石、お前は いちいちうるさい! 行くぞ!」 腕を引っ張られて お店を出て行った… 小田切さんと黒木さんが タクシー乗り場まで 送ってくれた 「ありがとうございます。 二次会行ってください。」 「大丈夫よ。 直ぐ近くだし、ね? 小田切くん。」 「あぁ…ご主人は 今日は家の方に居るの?」 「はい、連絡したら 帰ってくると言ってました。」 「大丈夫?」 小田切さんが心配そうにしてる 「はい。」 タクシー乗り場で 待ってると 私の順番が回って来た 「おふたりとも ありがとうございます。」 私がタクシーに乗り込むと 「やっぱり心配だから 黒木さん、俺たちも一緒に 行こう!」 えっ? 小田切さんが助手席 黒木さんは私の隣に座り タクシーはゆっくりと 走りだした… 小田切さん…お兄ちゃんみたい 時々振り返って 私の様子を気にしてくれてる マンションまで 辿り着くと 志貴さんが待っていた… ………
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