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私は志貴さんを抱きしめ返し
「どうかしましたか？」と聞いた
「ん？…美桜のこと
抱きしめたかったんだ…
お風呂入ろうか？
冷えると良くないから…
僕が用意してくるから
美桜は待ってて？」
志貴さんに言われて
リビングへ
暖房を入れ
コートを脱ぎ
リビングのソファで待っていると
志貴さんが
戻って来た…
私の隣に座ると
優しくお腹を撫でる
「大分…大きくなってきたね…
どっちかな？」
志貴さんが
お腹に向かって聞いてる
実は性別は
先生から教えてもらっていない
産まれてくるまでの
楽しみにしたいと
志貴さんに
言われて
ベビーグッズも
どちらかわかっていれば
選べるのもあるのに
どちらが産まれても良いように
選んだベビー服は
中間色が多い…
菫ちゃんは
赤ちゃんの時なら
ピンクだろうが
ブルーだろうが大丈夫とは
言ってくれてるけれど…
「どっちでしょうね？」
私もお腹を撫でた
すると…
ピクッと動いた
「！！」
「志貴さん？」
「…動いたね？」
私たちは顔を見合わせて
微笑んだ…
幸せなひと時…
………
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