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少し怠いし
食べられないと思いながら
出産の為に
少しだけでも
力つけなきゃと
無理矢理
昼食をすませた
少し経つと…
母がやって来た
何か話してるけど
次から次へと話が変わるし
私自身それどころじゃなくて
頷くことしか
出来なかった…
陣痛の間隔が狭まってきた
睡魔と共にやってくる痛み
これは出産する女性だけしか
わからないだろう。
ボーッとしながら
そんなことを考えた
分娩室へ移動する前に
看護師に連れられ
陣痛室みたいな所へ
前室とでも言うのか?
志貴さんには
連絡を入れてくれたみたいだけど
仕事中だろうし
なかなか難しいかな?
ひとりで頑張らなきゃ…
陣痛の波が
ぐわーっと襲ってくる
痛い!痛い!痛いっ!!!
騒いだらいけないと
思って痛みに耐えた…
腰にくる痛み…
早く産んで楽になりたい
私はそればかり考えていた…
扉が開いた…
遂に産めるのかな?
そう思っていたら…
「美桜!!」
志貴さんが来てくれた…
………
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