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理由-13.06.26(18.11.13改版)
そもそも、どうして今更、私は作品を発表しはじめたのか。
正直、私の書きもの欲は波があるので、書きたいときにわーっと書いて、そうでないときは何年も放置したりする。だから、人に読んでもらったり、次を期待されたりする場への投稿は消極的なところがあった。
そんな私が発表の場を突然求めたからには何か大きな決意があったのか、というとそんなことはない。たまたま、数年来書いたり消したりしていた作品の一つがめずらしく完結を迎えて、ちょっといい気になっていた、というのがサイトへ登録した経緯だった。しかも、その小説はまだ投稿していないのだから我ながらなかなかのビビりっぷりである。
とりあえず、既発表の、それもかなり当たり障りのないものだけを集めた掌編集を投稿してみた。逆にびっくりしたのだが、人が死んだり血が流れたりしない作品が意外とあった。
投稿してみてひとつ、発見があった。小説の場、と定義された場所に、目がくらむような自由を感じたのだ。
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