理由-13.06.26(18.11.13改版)

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 つまり。ここはTwitterでもなければmixiでもない。個人ブログに小説だと注釈をつけてさえ、一部を抜き取られて紛らわしいだの嘘をつくなだの不謹慎だのと叩かれてしまうご時世。そんな中、たとえどんなに真実だ本当のことだと書かれていても、このサイトに小説として投稿されたものはすべて「作品」なのだ。いくら誇張したっていいし、まったくの嘘だってかまわない。それこそ、さっき書いた参加の理由だって真実である必要はないくらいだ。ただそれが、文章として面白くさえあれば。  なんという、なんという自由!!  きっと、他人様のご迷惑を気にしながら言葉を連ねることに、少し疲れていたんだと思う。コピーライターというのは職業的にその作業を必須とするものだが、私が元来、本当に好きなのは、誰気にすることなく「吐き出す」行為なのだ。  だからここにひとつ、私のことを書く、と称した虚構を構築しておく。このまま素直に近況報告の場となっていくのか、平行世界を生きる私が活躍する偽エッセイになっていくのかは、私にも分からない。そして私は、そのこと自体にもう、たまらなくうきうき、わくわくしてしまっている。  もちろん、あからさまな誹謗中傷や規定に反する行為は、文章を面白くなくしてしまうので論外だ。それをして自由と謳うつもりはない。けれど、晒し上げRTを恐れたり、マイミクやフォロワーの属性を気にして言いたいことを言わずじまいにする必要はまったくない。深夜に食べ物の話をしたっていいし、苦手な人など気にせずにエログロ昆虫爬虫類の話をしたっていい。だって、作品だもんね、これ。     
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