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わしはあくびをしながら、ネトゲをやりまくる。
今年で99歳になったわしは、誰もいないアパートの中で、ひたすらパソコンのキーボードをたたく。
わしはいろんなネトゲのマスターとなり、ネットゲーム界のゴッドファザーといわれるほどの有名プレイヤーだ。
わしは19歳から引きこもり、親のすねをかじって生きてきた。
働きもせず、何もしない、なぜなら、親戚が大金持ちで支援してくれるし、わしはひたすらネトゲをするダメ人間だった。
ちなみに太陽をあびてないので全身が真っ白で青くなってる。
わしの未来はネトゲになる。
わしは108個のネトゲを制覇した。
すべてのネトゲのトップゲームマスターになり、わしはたのしくてたのしくてたまらない。
この世界でわしの青春の終わりは高校生の最後だった。
そこで彼女に振られて、落ちぶれていたわしをすくったのがネトゲだった。
そろそろわしの寿命も尽きるじゃろう。
わしはヘッドホンを握りしめ、
しわくちゃになった手を握りしめ。
こんなに寂しい人生はない。
わしの初恋の人は2年前に死んだ。
わしの同級生はとっくの昔に死に、このアパートに住んでいるわしを知っているのは金持ちの親戚たちだけ。
役所すらわしの存在を忘れ、この前水道止められた。
そしてわしは眠るように、永眠したのであった。
もちろん眠るように、ぐっすりと暗闇に入った。
次の瞬間、目の前にヤンキーがいた。
奴はわしを見て笑った。
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