1話引きこもりから解放されたけど引きこもりになりました

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「俺様、神様だ。お前の人生寂しすぎだから、特別転生させよう」 「転生?」 「そそ」    わしはあたりを見渡した。  真っ白い雲の上、これは、あの世だ。   「あんた引きこもりの魔王やってくんね? ちょうど1つ空いてるんだよ」 「はぁ?」 「スキル適当に使えそうなの付与しといたからさ、俺様たち神様をもっと楽しませてくれ、ネトゲのゴッドファザーよ」 「なぜその名を」  わしの通りな、ゴッドファザー、ネトゲの世界では有名で、彼が現れたネトゲは彼をトップとしてしまう。そういう不思議なニュアンスだった。 「じゃ」  と言われ、わしは雲の上から突き落とされた。  わしの人生は終わったようじゃ。 ―――――――――――――――  わしは目を覚ました。  そこはどこかの玉座だった。  どうやらどこかの城の中のようだ。  城の前にはテーブルがあった。  俺はあたりを見渡した。  誰もいなかった。  だが1人の女性が膝をついてこちらをじいっと見ていた。  年齢は18歳くらいだろうか、彼女はとても顔が美形で、テレビなど見ていないし、女性の顔など数十年ぶりだった。 「私、鬼族のメイドであります。名をミルシャと申します。魔王様の誕生をご歓迎いたします」 「へ?」 「だから、あなたが魔王様です」 「そゆこと、うむ、両手がしわくちゃじゃないのお」 「魔王様は青年と呼べる若さでございます。魔王とは長命であり千歳を超えないと老齢になりません、99歳はまだ若いうちに入るでしょう」 「そか、若返るのはいいことだ」 「魔王様はこの世界が初めてですか?」 「うんそうだよ、これからもよろしくね、なんか、ただじゃ成仏させてくれなさそうだし、冒険とかしてみたいしね」
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