90人が本棚に入れています
本棚に追加
/318ページ
黒沼の部隊がいなくなると、俺は、ため息をついた。
まったく殺戮凶が来てしまった。今後どうなるかが不安だよ。
「ミルシャ、戦いもできて回復魔法に秀でている種族はわかるか?」
「そんなのよう安いことえす。ケンタウロス族ですよ、彼らは魔族でありながらの遊牧民です。だが、配下になれば、最強と言われているほどで」
「わかった」
本のシーンを省略してあっという間に召喚する。
1体のケンタウロスがこちらをみていた。
顎には髭があり、背中には長大な弓矢を担いでいる。
「おぬし、人間だな」
「なぜ?」
「魂が人間だが、魔王でもある」
「そのとおりです、あなたを老師と呼ばせてください、あなたの経歴を見ました。勇者殺しとして有名ですね」
「そうじゃ」
そうこの本にはそれぞれの指揮官クラスの魔族たちには伝承や逸話があった。
どうやらこの異世界で戦って死んでいったものたちの魂をわしが本をつかって呼び寄せているだけのようなのだ。
原理はわからないが、そうでないと逸話や伝説や伝承が嘘になってしまうのだがな。
そういうわけでもなさそうだ。
「あなたの名前をバソク、今後ともよろしくお願いします。あなたには遊撃隊となり、遊撃隊回復薬となってほしいのです」
「承知したのう、わしとしては魔王様と一杯のお酒をご消耗したいのう」
「それは今日の夕食のときにしましょう」
「それは助かるのう、久々の現世じゃて」
わしは老師を鑑定した。
【SS級、治療魔法A級、高速移動】
そう、この老師は全然スキルを覚えていなかった。
この高速移動がきもなのだろう。
彼にかかったポイントは1000PでそのB級の配下20体が200Pだった。
彼らには【人馬の遊撃隊】という名前が与えられた。
残りのマジックポイントは7100Pとなった。
最初のコメントを投稿しよう!