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するとミルシャはとても申し訳のない顔になっていた。
「あなた様のスキルに【城脱出不可能】というものがあります」
「へ?」
「すみません、あなた様は頭の中でスキルで念じてください」
「わかったよ、お、これはゲームみたいだなぁ、ゴッドファザーとしての腕がなるねぇ」
そこに表示されたスキルは
【年齢詐称、配下透視、配下操作、城脱出不可能、鑑定、翻訳】
だった。へ?
「って、せっかく転生したのにこの世界でも引きこもりかいいいいいい」
わしの嘆きの叫び声に、ミルシャは涙を流していた。
「本当に申し訳ありません、転生者は生前の記憶からスキルを具現化するといいます。あなた様は何年引きこもってらしたので?」
「80年」
「は、はあ、?」
とミルシャはあせりまくり。
「私はあなた様のお世話をするものです。わからないことや知りたいこと、なんでも教えます。まずは配下を召喚しましょう、あなた様が99歳生きたということはそれそうとうのマジックポイントがあるでしょう、手に本をイメージしてください」
「うむ」
わしは手に本が出現するとめくってみた。
いろいろなデータが書かれてある。
そして現在ポイントは1000Pだった。
これは多いほうなのだろうか?
とりあえず、10ポイントセットで配下にできる。スライム、バット、ゴブリン、ボーンソルジャーをと本がまるでスマホみたいになっており、それをタップすると、表示される。ランクを選択する場面があり、最低のEを押そうとしたまさにそのとき、巨大なアラームが鳴り響き。入力がずれて、なんと。ぎゃあああああああああああ
わしは心の声で悲鳴をあげた。
なんと、雑魚の配下にすべてのポイントを消費した。
SSSSS級、つまりエスファイブ級にしてしまったのだ。
目の前に出現する。4体の雑魚モンスター。
そんなハプニングなど知らず、ミルシャが叫ぶ。
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