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「いけません、勇者が城に侵入しました。あやつめ出来立ての魔王を瞬殺するつもりですね、卑怯な、さっそく強い配下を召喚してください、ポイントが1000pもあれば、ドラゴンなど平気で召喚できるでしょう、さぁ、こんな雑魚どもをほっといて」
「いえ、すびばぜん、その雑魚に全ポイント消費しました」
「えええええええええええええええええええええええええええええええええ」
ミルシャの驚きっぷりは異常だった。
ちなみに配下の魔物たちはいまだに膝をついている。
スライムにいたってはただ置いてある。
「な、なら、その4体で勇者をたおすしかありません、わたし、死にたくなかった」
「なに勝ってにあきらめとんじゃ、わしがゴッドファザーと呼ばれる由縁を教えよう、どんな状況でもどんなアホみたいな状況でもあきらめないからだ。今回は死ぬだろうが」
「ちゃっかりあきらめてるじゃないですか魔王様は」
「てへ」
「とりあえず、バット=ウィング、ゴブリン=ダイチ、ボーンソルジャー=フレイム、スライム=ウォーターさぁ勇者を倒すのじゃ」
「はい」「は」「うそーん」「了解」
「しゃべるんかい」
とわしは突っ込んでおいた。
「彼らが向かってる間にスキルの説明しとくれ、ミルシャ」
「はいです、最後の仕事がんばりますです」
わしはあらかたミルシャからの説明を受けた。
【年齢詐称】年齢の見た目を変更可能。
【配下透視】配下が見たものを自分で見ることができる。
【配下操作】配下の戦い方がなっていないときや特殊な動きをするときフルダイブする。まさか異世界でほかの魔物の中にフルダイブという言葉を聞いたときには耳を疑った。
【城脱出不可能】引きこもりしてくださいとのこと。
【鑑定】相手のランクとスキルを見ることがかのう。
【翻訳】これがあればどこでも話が通じる。
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