1話引きこもりから解放されたけど引きこもりになりました

7/9

90人が本棚に入れています
本棚に追加
/318ページ
 以上があった。  はいゴブリン即死です。  ボルフはこちらを見て笑っていた。 「くはははっはあははっはははっはははあはっははあははははははははははははははは」  いや笑いすぎだろ。  わしの突っ込みはむなしく心の中で反響した。  彼はいつまで笑っているのだろうかくいくいと手をこちらに向けてかかってこいといった。 〈魔王様どうすれば〉 「まぁむかつくから、一発本気でなぐったれ」 〈了解しました〉  ゴブリンは近づいていく。  こん棒を握りしめて。  彼は必至の形相で。  おもいっきり、油断しきっている勇者に一発おみまいした。  そこから先の信じられない光景。  勇者は一撃で、死んだ。 「へ?」  わし唖然したよ。  わしちびったよ。  だって勇者の頭がぐしゃりとつぶれて、光の転送のように消滅したのだから。 〈は?〉  ゴブリン唖然。ゴブリンですら唖然となっている。  わしもじゃよ、どゆこと?  ゴブリンは勇者を瞬殺した。  ちなみにランクが上がった。  ゴブリンのステータスを鑑定した。 種族ゴブリン 個有名ダイチ 称号勇者スレイヤー   スキル【仲間を呼ぶ、罠を作る。魔法全般S級、攻撃全般S級、棍棒装備時SSSSS級】 「うん、あれだね、おめでとうダイチ君、がんばったがんばった」 〈ありがとうございます〉  まぁひと段落したのだし、これからのことをみんなで相談しよう。 ――――――――――――――――――  勇者を殺したことにより10000Pを手に入れました。  どうやらわしの80年間より勇者の生涯のほうがレア度があったらしい、わしとしては悲しいのう。
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

90人が本棚に入れています
本棚に追加