第3章 入団初日

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涼は本部に行くのかと黒野を探したが、黒野はいなかった。 どうするのかと思い、一人学校をウロウロしていると 〔涼さん、聞こえますか?〕 突然黒野声がした。涼は驚いてあたりを見回した。だがそこに黒野の姿はなかった。 〔ここです。ペンダントです。〕 ふと耳を澄ますと、ペンダントから声が聞こえた。 〔これからあなたを本部に送還します。周りに人はいますか?〕 「あぁ、いないよ。」 〔では送還を始めます。目をつぶり、じっとしておいてください。〕 そう声が聞こえると、涼は眩しい光りに包まれた。 「もう目を開けてもいいですよ。」そう声がまじかで聞こえると、涼は目を開けた。 そこは昨日の本部だった。 「本当に瞬間移動したんだね…。」涼は少し感激したように言った。 「ポータルペンダントよ?当たり前じゃない。」BJが言った。心做しかドヤ顔をしているように見える。 「初めてだもんね、私も最初は感激したなぁ~!」ラーシャが懐かしそうに言った。 「お喋りは終わったか?さっさと説明しちまおうぜー。」ニックが気怠そうに言った。 「あ、そうだったね。ごめん。」涼が申し訳なさそうに言った。 「大丈夫ですよ。私とコニーは用があるので、訓練はBJとニックから受けてください。BJ、ニック、あとよろしくね。」アリーヤが言った。 「「りょうかーい。」」BJとニックが言った。 「では頑張ってください。コニー、行くよ。」 「やった!早く行こ~!」コニーがわくわくしながら言った。 そして2人は眩しい光に包まれ、目を開けた時にはもう、そこにはいなかった。 「2人はどこに行ったんだ?」涼がニックに聞いた。 「魔法学校さ。校長に呼ばれたんだと。」ニックが言った。 「魔法学校?そこって、魔法使いに魔法と教えたりするの?」初めて聞く単語に涼が反応した。
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