第1章 始まり

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「なっ!このガキ共黙って聞いてたら好き放題言いやがって…さっさと片付けてやる、覚悟しろ!」彼等のやり取りにイラついた様子の男が言った。 「喧嘩はそこまで。早く片ずけるよ。」鎌を持った少女が言った。 聞いた感じだと味方のようだが彼等も武器を持っている。しかも見た目的には同じくらいの年だ。本当に大人の男10人に勝てるのだろうか? 「死ねぇぇぇぇ!!!」そう言うと男達は一斉に少女達に向かって銃を打った。 ドガァァァァァン 乾いた10種類の銃声と巨大な爆発音が鳴り響く。少女達がいた場所は黒い煙に包まれていた。 「ハッ!もう終わりか。たいしたことないなぁ。」男が笑いながら言った。 パァン! 突然9発の銃声が鳴り響いた。 「うわぁぁぁ!」9人の男達が叫びながら足を抑えて倒れ込んだ。よく見ると足から血が流れている。 「っ何処だ!何処にいる!!」ただ1人残った男が叫んだ。 「あんたの後ろ。」そう声が聞こえると、男の首元に光る長い日本刀が置かれた。 「い、いつのまに!」男が言った。 そう、彼等は男達の攻撃を交わし、男達が油断した一瞬のすきを突いてリーダー以外の9人が動けないようライフルを持った少年が足を打ち、その間ツインテールの少女がリーダーの後ろに回り込んだのだ。 「宣言通り、あなた方を逮捕します。”スキニー”」鎌を持った、いや、今は鎌の代わりに杖のようなものを持っている。彼女が何かの呪文のようなものを唱えると杖の先からロープが飛び出てきた。そしてそれが男達をぐるぐる巻きにした。 「任務完了、はやく帰ろうぜー。」ナックルを持った少年が言った。 「まだ後始末が残ってるでしょ?今日はアリーヤの番だっけ?」ツインテールの少女が言った。 「そう。”ディアガラ・フィッティス・ミニス”」鎌を持っていた少女がまた呪文のようなものを唱えた。 すると涼は突然激しい眠気に襲われた。どうやら他の生徒や教師も眠気に襲われているらしい。涼は耐えきれず目をつぶった瞬間 「任務完了。これより帰還します。」という声が聞こえた。
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