1章 発表

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1章 発表

わたし、和菓子 苺は 友達に驚かれるほどケチである。 だが、 ケチさについて誇りを持っている。 ケチは、まず、無駄がない。 何故なら、欲しくても高ければ我慢してセールになるのを待つからだ。 バーゲンに頻繁に行くこともケチの日課である。 ケチさ故に、部活にも入らない。 女子高校生である。 部活も関係してるの?と思ったであろう。 関係してないようでいて、意外と関係している。 部活は部費と言うものが発生してくる。 更には、用具も揃えたら、一万は容易い。 ケチなわたしは、だから帰宅部を選んだ。 勿論高校も、交通費が掛からない高校だ。 帰り道、スーパーによるとお菓子のセールがやっていた。 わたしは、内心大喜びで参加した。 かなりお得で、更に大喜びである。 このことから、わたしは、あることに気づいた。 ケチの重要性を世界中に発信するということである。 ケチって言われたら誇りを持つべきなのに皆は悲観的になったり、怒ったりする。 わたしには理解できない。 世界中に広めるのにはどうしたら良いか考えながら床につく。 ある日授業を受けていると、将来の夢についてのスピーチを考えなさいという内容だった。 わたしは、これでクラスの人に広めれる。アイデアもらえるかも知れないと思い、張り切って取り掛る 発表は来週だ。 ルーズリーフにペンを走らせる。 勢い余って机にも書き連ねるくらいである。 前日は何度も練習をし、本番に臨む予定である。 イベントがある時は、時が過ぎるのが早く感じる。 いよいよ明日に迫っていて、親がもう寝なさいと告げるまで練習していた。 緊張した面持ちで寝床についた。 今日はいよいよ待ち望んだ本番である。 心臓を震わせながら、待っていると、とうとうわたしの番が来た。 急いで立ち上がると、勢い余って椅子が後方に飛ぶ。 ケチ社会世界中に 1年A組 和菓子 苺。 現在、日本ではケチは悲観的な言葉として使われております。 ですが、ケチは節約を得意としており、環境にも良いのではないかと思います。 なので、世界にケチな人を増やしていくべきではないでしょうか。 その為に、どう広めていくべきかを模索しており、それが夢です。 クラスメイトは、笑いを堪えていた。
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