2章 閲覧数

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2章 閲覧数

家に帰ると、閲覧数はまだ伸びていなかった。 少し悔しい想いで宿題に手をつける。 だが、全然進まない。 やっぱりブログが気になるのだ。 一旦宿題をやめてもう一度、工夫を加えてみる。 タイトルはこうだ 2つアイデアがある。 「ケチに生きるコツ」 もう一つは、 「ケチでも誇れる。」どちらが目を惹くのだろうか。 結局どちらがいいか選べず考え込む。 苺~早くお風呂入れ! はぁーい少し待ってて今考え事してる。 「どうせ下らないことでしょ!」 階下から聞こえてきた失礼な言葉に半端じゃない怒りを感じ、部屋のクッションを壁に投げつける。 投げつけてから気付くこれじゃ八つ当たりじゃないか。 年甲斐も無くクッションに八つ当たりしたことを恥じ急いでその場を後にしたのだった。 お風呂に入って時間割りを用意して、ご飯を食べてる間にまた考える。 教えてもらってから、頭の中はSNSのことばかりだった。 「もう寝なさい~もう寝る時間よ~」 まだ、9時だ 9時に就寝何て今時の小学生でも文句言うだろう。 それに、苺は小学生じゃない。 高校生だ しかも、今年受験生である。 そうは言っても、勉強は全くしていなかった。 入れる所に入る予定だ。 幸い頭は良かったのである。 考えても良きアイデアは浮かんでこず、考えても無駄だと思い寝床に入る。 断じて、従った訳ではない。 もう一度言う断じて従って寝床に入った訳ではない。 目を閉じた時にはもう夢の中だった。 不思議な夢を見た。 この世の中の商品がセールで全て無料になっていた夢であった。 そうなってくれたら嬉しいが、流石にありえない話だ。 もし、仮にそんなことがあったら会社の儲けが出ない。 そうなれば、会社が潰れ、結局は商品が無くなり自分たちが困ることになるであろう。 そうなれば、生活は苦しくなる。 でも、とても魅力的な夢であった。 そんな、世界もしあるなら行ってみたいものだ。 次の日学校に行く準備をしがてらスマホを何気なく見ていると、通知が鳴った。 わっ!!やったぁーー閲覧数1ついた。 SNSをやっていると、最初は嬉しいものである。 直でお礼言った方が良いだろうと思い、急いで学校に向かう支度し、家を後にした。
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