◇上司と隣で…◇

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……… 変な緊張感がある だって…蔵山課長と朝食なんて 当たり前だけど 初めてだから… 意識したくなくても 意識しちゃう…私が居た 朝からやってるカフェで サンドイッチと コーヒーを飲みながら 目の前に蔵山課長と 一緒に食事をする 「…川岸さん?」 蔵山課長に声をかけられて サンドイッチが うまく飲み込めなくて 「うっ…」 喉につまった 慌てて私は水を飲んだ… ゴクッ… 「大丈夫?」 心配そうな顔で 私を覗き込む蔵山課長 「だ、大丈夫です。」 「そう? …あのさ…川岸さん。」 「…はい?」 「俺が言うのも何だけど… 昨夜の話… 彼とちゃんと別れた方が いいと思うよ? ひとりだと不安なら 俺が付いて行ってもいいし…」 …えっ? 「ちょっと、待ってください! 蔵山課長にそこまでしてもらうなんて 私、出来ないし… これは私と彼の問題であって…」 「川岸さんのこと …ほっとけない。 って言ったら?」 うっ… …狡い そんなこと言われたら 心がぐらついてしまう… 「…どう言うことですか?」 私は思わず聞き返してしまった ………
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