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………
ふたりの男性に好意を持たれたことなんて
今までなかったから…
ちょっと浮かれちゃったかな…私
「琴子…話聞いてくれてありがとう。」
「ううん、私聞いただけで
何もしてないけど…」
「ここ奢るから…お礼に。」
「えっ？良いよ。
私の分は払うから…」
美味しいものを食べて
琴子に話を聞いてもらって
私の心はだいぶスッキリした…
私がフラフラしていたら
光佑にも仙道さんにも失礼だ…
私たちは食べ終えて
会計をすませて
会社へ…
帰る途中に
私は琴子の話を聞いた
「西園寺課長とはどう？」
私が言うと
「ど、どうって？
まぁまぁ…かな。」
耳まで真っ赤にさせながら
照れてる琴子を見て
ふたりの関係は
順調なんだなと思った
「今度は琴子のこと
聞かせて？」
「…うん。」
目を伏し目がちに
頷いた琴子
可愛いなって思ってしまった
そんな姿を見ていたら
光佑に急に会いたくなった…
まぁ…直ぐに会えるけど…
オフィスに戻ると
光佑の姿が無かった
西園寺課長も居ないから
会議かなぁ…
行動表を見ると
やはりそうだった…
遅くなるかな…
今、無性に会いたいのに…
気持ちを切り替えて
仕事を始めた…
……
…
私はどうしても
光佑に会いたくて
定時はとっくに過ぎていたのに
残業をしていた
仕事がある程度片付いて
PCの時計をチラッと見てから
椅子に寄りかかり
伸びをしていたら…
「川岸さん、まだ残ってたのか？」
声をかけられた…
………
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