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学校を諦めたと言っても、通うことは止めなかった。
親に心配をかけるわけにはいかない。
だから、学校で何か得ることを諦めただけ。
ある程度噂は広まり、関係ない子まで一緒になって攻撃してきた時は行きたくなかったけれど、本当は誰よりも負けず嫌いだから、学校を逃げ出すことはなかった。
たまに助けてくれる子もいて、嬉しくもあった。
でもそれは一時期のことで、周りは無視するようになり、次第に私のそばから誰もいなくなった。
当然、好意を寄せていた男の子なんてもうどうでも良かった。
部活を辞めた途端、話しかけてこなくなったから、いじめられていることも影響したんだと思う。
唯一助かったのは、男子がこのいじめに関わらなかったことだ。
幸い、女に妬まれるくらい顔立ちが良い方だった為か、手を出してくる男子は全くいなかった。
中学三年生になって、クラスが変わっても現状はちっとも変わらなかった。
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