雪の降り積もった朝に

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真新しく積もった雪を見つけては、その上を歩く。 雪が積もったから、覚悟して外に出たせいか思ったよりは寒さを感じない。 息を吐けば白い。 朝早く薄暗い公園の中を1人でザクザク音を立ててゆっくり進む。 ココを通り抜ければ、私が働く職場まで短時間で行けるのだ。 「お姉さーん、おはようございます」 ダウンに帽子を被り、少し肩を上げて寒そうにしたユウタくんが手を振って挨拶してくれる。 マスクをしていて目しか見えてないけど、三日月になった形を見て、今日も笑っていつもの場所にいてくれることがわかる。 「ユウタくん、おはよう。今日も早かったね。また負けちゃった」 手を振り返しながら、そばに寄れば自然と私まで笑顔になる。 癒しの朝の日課だ。
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