紙ひこうき飛んだ

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 すう、と、きらりの手から離れた紙飛行機は、まるで蝶が羽を羽ばたかせるように優雅にぱたぱたと風の中を舞った。 「すごい、きらりちゃん上手だねえ」  夕日に照らされて輝いているようにも見えるけれど、それは反射では無い事に頼羅は気づいた。あれは自分から光っているんだ。子供が触れると、それは熱を帯びたようにして光る。  おじいちゃんが持っていたのと同じだ、頼羅は思った。どうしてきらりがこれを持っているのだろう、と、頼羅がきらりに尋ねた。 「きらりちゃん、それ、誰にもらったの?」 「おじさん!」  きらりが元気よく答えた。
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