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五時が過ぎて、時を告げる鐘が聞こえても、きらりは帰ろうとしなかった。
「送って行こうか?」
頼羅達は、公園にきらりを一人残すのが不安で尋ねたが、きらりはかぶりを振った。
「おじさんが来るから大丈夫だよ」
「待ち合わせしてるの?」
頼羅が尋ねると、きらりは『待ち合わせ』という言葉の意味がわからないのかきょとんとして何事か考えている。そして、少しだけ考えて言った。
「お迎えなの、おじさんが迎えに来てくれるの」
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