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赤、黄、緑、まだら服の笛吹き
その『人』は、いつの間にか現れて、ゆっくり頼羅達のいるベンチに近づいてきた。三箇所ある公園の入り口のどちらがわから入ってきたのかわからず、あわてて頼羅は目をこすった。
「あ、おじさん!」
きらりが手を振って、駆け寄って行く。一度だけ頼羅達のいるベンチを見て、手を振った。
「らいらちゃん、ことりちゃん、遊んでくれてありがとう、またね」
ベンチの近くに自転車を残して、きらりは『おじさん』の方へ駆けていく。その姿は尋常なものでは無かった。
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