0人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「すみません、助かりました」
頼羅の祖母と、イタル君の父とおぼしき男性が話をしている間、頼羅は源五郎に話しかけていた。
「おじいちゃん、どこへ行こうとしてたの?」
「おじいちゃんはどこへも行かないよ?」
「どうして? だってココへ来てるじゃない」
「ここ? ここはおうちだろう?」
「違うよ、お店だよ、おじいちゃんはどこかへ行こうとしておうちを出て歩いているところをこのお店の人に呼び止めてもらって、頼羅はお母さんとおばあちゃんと一緒に迎えに来たんだよ?」
「いや、ここはウチだよ、だって『たがめ』がいるもの」
最初のコメントを投稿しよう!