0人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「たがめ? おじちゃん、おじいちゃんの弟は……、その子はイタル君でしょう?」
とがめるように頼羅が言うと、イタルがやわらかく頭を振って言った。
「あまり強く否定しない方がいいよ」
たしなめられるように言われて頼羅は少しだけ恥ずかしい気持ちになった。
「おじいさん、お迎えが来たみたいだから、帰った方がいいですよ」
イタルがおじいちゃんにそっと言うと、先程までの頼羅とのやりとりなどまったくなかったようにおじいちゃんはおばあちゃんの方へ行って言った。
「さあ、帰ろうか」
最初のコメントを投稿しよう!