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結局、授業が終わってから突き当りの図書室に行くふりをして一組の前を通り過ぎた。扉のところからちらりと見ただけでも、教室の一角に人が集まっているのが見える。皆時期はずれの転校生に興味がある者は多いようだ。
人影にまぎれてチラ見は難しそうだな、と、頼羅は小鳥をひっぱってまたにしようよ、と、言おうとしたところ。
「あれ、ライラちゃん?」
人垣の中から誰かが声をかけてきた。
それあは、輪の中心人物で、昨晩会ったイタルだった。
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