あらすじとプロット

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プロット 中盤 〇『近未来』『雨茨耕仕(うばらこうじ)』のシナリオを攻略後、イチノはシオリの正体について、仮説を挙げる。この街の創作者を虱潰ししていたのではキリがない。 何故、自分とモトヤがシオリに選ばれたのかを考えた時、近未来の世界を体感し、思ったこと。それは『創作オンチのモトヤが、この先の未来で産み出したキャラクター』という可能性。モトヤが物語を書ける訳がない。だからこそ何らかの意味がある。 嫌がるモトヤに無理やり小説を書かせてみたが、まあ酷い出来。シオリには『こんなお話はこっちから願い下げ』と一蹴。 〇『恋愛』『許山美沙(もとやまみさ)』シナリオを攻略後、恋愛をちょっとだけ意識するようになったイチノは、『近未来』の時に思い付いた仮説を飛躍させる。まさか自分とモトヤの子供が産み出すキャラクターでは? 信頼もしてるし、好きだけど、それはどこまでのものか?当のモトヤは鈍感を極めているので、やきもきするが……。 結局、二次元の美形男性キャラの好きというところに落ち着いて、うやむやにする。二人の伸展はずっと先に。 〇『SF』『鷹柳智久(たかやなぎともひさ)』のシナリオを攻略後の仮説。荒唐無稽な結末。『そもそも答が無い、引っ掛け問題じみた存在』シオリに問い詰め、ついには揉めてしまう。 喧嘩になってしまった二人の仲を取り持つモトヤ。イチノの不安を分からないなりに懸命に汲み、シオリには改めて記憶探しを誓う。和解を経て、徐々に記憶を取り戻しつつあるシオリ。『半分正解』と告げた。 〇『時代劇』『夜霧竹蔵(やぎりたけぞう)』のシナリオ攻略後、歴史からその地を紐解く発想を持った一行は、恐ろしい真実に突き当たる。日本で一番有名な筈の『君都賞』 に、過去の受賞者が存在していないこと。それはこの千羽市の歴史が穴だらけ、誰かの設定によって創られた世界であることを意味していた。 自分達もまた紙の上の人間。創作物に過ぎない。その結論に至った時、シオリは全てを思い出し、ディナイの権化として生まれ変わる。物語である事を自覚した千羽市は突如変貌。早送りは速度を増し、外界は完全な黒い壁になってしまった。街にはディナイが溢れ、人々は混乱に陥った。 自我を失い、ディナイを引き連れたシオリに抗う術を無くしたモトヤとイチノ。逃げ回る先で、二人は君都幸博の子孫、君都章(きみつあきら)の小説の中に逃げ込むしかなかった。
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