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そして目尻の小じわ
少しだけ(ほんのよ)ふとましくなった腕
今日で私は産まれて28年と1日を迎えた。
あぁ、目をそらせていた。まだまだ先だと思っていた。
もうすぐアラサーの現実から
絶望に包まれる
胸が苦しい
そして私は脳内で叫ぶ
「婚活!婚活をしなければぁぁあああ!!」
▽▽▽▽▽
―dear アリス
誕生日の24日後おめでとう
from .... ー
誕生日から24日が経った今でもアリスの家のポストには、おめでとうと書かれた手紙が毎日誰かから届いた。
ポストから溢れ出す手紙を抱えては直ぐ様それらをゴミ箱に捨てるのがここ毎日の日課になっていた。
「なにがおめでとうなのよ」
ゴミ箱に溢れた手紙を見つめながらため息混じりで呟いた。
アリスはゴミ箱の前に座り込み、捨てた手紙を片手で何通か拾い上げると差出名を読んでいった。
「アーロン、ディラン、ルーシー、エリック、、、はぁ」
中身は見なくともわかるとばかりに読み上げた手紙を再度ゴミ箱に捨てていく。
「エディ、エイプ、、あら?これは?」
見知った名前が書かれた手紙を見つけた。
他の質素な手紙とは違い、白に金色のキラキラした装飾をした少しだけ分厚い綺麗な封筒にはfromリンダと書かれていた。
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