私の果てに。

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寺井さんがわざと音を立てて私の湿り気を吸い上げる。 それでまた私から溢れて出す。 ゆっくりと寺井さんは上半身を上げる。 そして寺井さんのそれを私の熱い入り口に当てた。 私の身体は勝手に動き、ビクンビクンと波を打つよう…。 そして、寺井さんが私の中にゆっくりと入って行く。 今までも誰とも違う、夕陽が沈む様にゆっくりとした時間を、私は濡れた自分の中に感じた。 そして寺井さんは私の奥に辿り着くと、またゆっくりと引き返す。 それを何度も何度もゆっくりゆっくりと繰り返した。 私は身体の中を寺井さんにかき回されている様な気分になった。 そして私は身体の内部から溶けて、寺井さんのそれと混ざってしまうような感覚になる。 初めての感覚に私は耐える事が出来ず、自分から寺井さんを奥へと引き寄せる様に身を寄せた。 寺井さんは優しく、何度も何度も、ゆっくりと私の中に入っては出て行く。 その一波一波に寺井さんの愛を感じた。
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