私の果てに。

18/19
前へ
/19ページ
次へ
そうか…。 これを伝えるための行為なんだ…セックスって…。 私は愛と快楽を同時に知った。 ただ終わるのを待つ。 そんなセックスばかりやってきた私は、なんて馬鹿だったんだろう。 虚ろになって行く意識の中で、私は寺井さんにしがみ付いた。 何処かに飛んで行ってしまいそうで怖ったから…。 寺井さんはまた何度も私の名前を呼んで、徐々にその揺れを激しくしていく。 それに合わせて私の声も早く、荒くなっていく。 寺井さん…。 私、イクのかも…。 目の前が真っ白になって行き、どこかの空間に浮いている様な気持ちになる…。 寺井さんが私の中に果てるのを感じた。 私の全身の力は抜け、私の体重はゼロになる。  
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加