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そうか…。
これを伝えるための行為なんだ…セックスって…。
私は愛と快楽を同時に知った。
ただ終わるのを待つ。
そんなセックスばかりやってきた私は、なんて馬鹿だったんだろう。
虚ろになって行く意識の中で、私は寺井さんにしがみ付いた。
何処かに飛んで行ってしまいそうで怖ったから…。
寺井さんはまた何度も私の名前を呼んで、徐々にその揺れを激しくしていく。
それに合わせて私の声も早く、荒くなっていく。
寺井さん…。
私、イクのかも…。
目の前が真っ白になって行き、どこかの空間に浮いている様な気持ちになる…。
寺井さんが私の中に果てるのを感じた。
私の全身の力は抜け、私の体重はゼロになる。
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