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この文字を見た瞬間、僕は思わず「はぁ?」と口に出してしまった。
もしこの声を聞かれていたら僕は速攻でこの車両から逃げ出していただろう。危ないところだった。
偶然というのは重なるものなんだな、と地味に分かった。
…………それにしても。
この本は一体なんなんだ?
本の厚さは大体……漫画の単行本一冊程度かな。結構分厚いものだ。
それだけページ数が多いということは、他になにか書かれていないか、と思い、僕はページをひたすらめくる――でも。
最初のページに書かれていた文字以外、それ以外のページにはなにも書かれていなかった。
随分とふざけた本だ、一体誰が何の為にこんな物を作ったんだ?
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