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雨上がり,そして虹
「じゃあ,今も雨イヤじゃないんだ?」
昴の問いに,紗江は首を捻りながら答えた。
「うーん…,最初は嫌だったけど。昴くんと会ったから,今は雨が降ってよかったなぁって思うよ」
…やだ。私,何言ってるの?紗江の顔が赤くなる。
「…あっ,別にヘンな意味で言ったんじゃないよ?ホントに,私,あの…」
「いいよ,ごまかさなくて。…紗江ちゃんって素直なコなんだな。そういうコ,オレ大好き☆」
そう言って,昴はニッと笑った。…コレもヘンな意味じゃないよね?紗江もつられて笑う。
なんか楽しい,この人。本当に,彼がいなかったら,今も雨が嫌だと思っていたかもしれない。
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