晴れの再会

1/2
前へ
/8ページ
次へ

晴れの再会

それから数日間,紗江は学校帰りにあのバス停の前を通ったが,いつもそこに昴の姿はなかった。 あの日は偶然そこにいただけなのか。それとも,もう紗江のことは忘れてしまったのか。 寂しいけれど,彼の日常に戻ってくれたのなら,紗江はそれでよかった。 そして,よく晴れたある日の学校帰り。紗江がいつものように,あのバス停の前を通りかかると…。 「紗江ちゃん,久しぶり!」 「昴くん…」 そこには,昴がいた。今日は雨も降っていないのに。 「私のことは,もう忘れてると思ってた」
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加